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趣味の作品展示コーナー 

展示期間:8/1〜8/31
墨絵:室生寺の五重塔
墨絵:室生寺の五重塔
陶芸:真剣に祈る猫
陶芸:真剣に祈る猫
アクリル:犬
アクリル:犬
木彫刻:木曽馬・磨墨
木彫刻:木曽馬・磨墨
水彩:ある街角
水彩:ある街角
花:ローズガーランド
花:ローズガーランド
フィギュア:創作フィギュア
フィギュア:創作フィギュア
糸絵:自転車も暑い〜
糸絵:自転車も暑い〜
木彫:ハイカラ熊
木彫:ハイカラ熊
模型:アストンDB5
模型:アストンDB5
写真:川越りそな銀行
写真:川越りそな銀行
模型:模型製作代行
模型:模型製作代行

シュミランからのお知らせ

2008年09月06日 17時14分
9/6(土) 趣味のコンパス更新しました。(名作映画ミニ解説付き)
趣味のロードショー:ミニ解説 by オーナー高橋

【傑作洋画篇その37】 - このサイレントは必見!

★ =オーナー独善的おススめ度(5つ星が最高)
今回はオール5つ星・・(^^;

■十誡(’23:米) 監督:セシル・B・デミル
おススめ度:★★★★★

※このスケール&斬新さ!
十戒ではありません。十誡です・・読み方も意味も同じですよ(「じゅっかい」・・念のため)。この監督は、この映画を2度作っていて、最初に作ったのが今回紹介する「十誡」(モノクロ/サイレント版)、’57年に同じテーマでリメイクしたたのが「十戒」(カラー/トーキー版)で、今回紹介するのは最初の方(・・ふうっ)。前半が時代劇、後半は現代劇と言う「モダン」なつくリ・・当時はかなり斬新だったことでしょうね。セリフがないだけに音楽(単調だけど結構いい感じ)や、ちょっとオーバー気味な演技が印象に残り、有名な海が割れる場面は、さすがに「ご苦労さんですた」という感じ・・だけど、この時代にこの迫力、そして恒久的なテーマを2つの時代で組み合わせると言うアイディアと挑戦は、エラいっ!の一語に尽きる・・ので、星5っつ!

【はみ出し情報】同じ監督が、同じタイトルやテーマでリメイク版を作る・・というのはたまにありますよね。日本では市川崑監督の「ビルマの竪琴」や「犬神家の一族」等々・・ううっ、コレ、どうして2回作る意味があるの・・というやつ(笑)。でも、まったく新たな発想と技術で、この後に「十戒」を作ったデミル監督は・・エラいっ!・・「十戒」(新しい方・・ふうっっ)・・その内、このコーナーで取り上げますね。

■戦艦ポチョムキン(’25:ソ連) 監督:セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
おススめ度:★★★★★

※映画の原点&始発駅
映画黎明期におけるモンタージュ理論(後述)を確立した監督作品として、史上に残る名作。世界の映画づくりに携わる人たち、映画好きで凝り性な人たちは必ず観ている・・はず。(小生、高校時代の文化祭で観た記憶が・・最近DVDで再見)オデッサの階段で、赤ちゃんを乗せた乳母車がガッタン、ガッタンと落ちていくシーンがつとに有名。個人的には、反乱を起こした船員たちがシートを被せられ銃殺されそうになるシーンなども緊迫感があって◎。「一人はすべてのために、すべては一人のために」・・最近TVの「ROOKIES」で熱血教師が熱く叫んでいた言葉・・が、この映画に何回も出てきたのは新発見。昔からある名言なんですね。映画という素晴らしい楽しみ、その基礎を作った先人へ敬意を表し、最敬礼で星5つ!!

【はみ出し情報】 モンタージュ (montage) は、映画用語で、複数のカットを組み合わせて上映することによって新しい意味や知覚などを生み出す技法のこと(Wikipediaより)。この対義語は「ワンシーン・ワンカット」で、日本では溝口健二監督が有名。まっ、どちらがいいかという問題じゃなく、映画を表現する際の一つの(重要な、またはベーシックな)技法ということです・・かな。

■黄金狂時代(’25:米) 監督:チャールズ・チャップリン
おススめ度:★★★★★

※娯楽映画の原点&頂点!
チャップリンの絶妙な芸と、風刺を含んだギャグ、軽妙洒脱なストーリー運び、スリルあり、涙あり、もちろん笑いあり・・観終わった後、充実感と幸福感の混じり合ったバランスよい余韻がとてもよい気分にさせてくれます。・・モノクロだろうが、サイレントだろうが、おまけに画質が悪かろうが・・とにかく最高!そんな古い映画なんて・・と、敬遠してきた方は絶対観てくださいねっ。つまらなかったらお代は返します(あっ、ほんの冗談ですよう)・・と、お金がらみは逃げ腰ながら、映画がらみは迷うことなく星5つ献上!

【はみ出し情報】チャップリン作品をこよなく愛した、あの、故・淀川長治さんが、一番好きなチャップリン作品は「黄金狂時代」と言っていた、という話を最近聞いて、(実は小生も同じだったので)とても嬉しくなりました^^。・・映画評論家にとって、娯楽映画を好きな映画として筆頭に上げることって、結構勇気がいるものなんですよね(笑)。淀長さん、エラい!

■キートンの蒸気船(’28:米) 監督:チャールズ・F・ライズナー
おススめ度:★★★★★

※徹底したエンタメ度◎
クライマックス・・大暴風の中での建物の崩壊シーンと、その中を逃げまくるキートン(バスター・キートン)。表情を変えず飄々と難局を切り抜けるパフォーマンスは、チャップリンとまた違う絶妙の面白さ。サイレント作品を語る上で欠かせない1作・・でしょ。キートンの作品を見ていると、なぜかドリフターズの「8時だヨ!全員集合」などの一連のギャグ(特に、故・いかりや長介)を思い出します。彼らもキートンのファンで、あのなんとも言えない不思議な笑いのファンだった・・ような気がします・・きっと。あの加藤茶と志村けんの「ヒゲダンス」は、完全にチャップリンがベースですけどね(笑)。これも、やっぱり星5つ!

【はみ出し情報】益田喜頓(ますだきーとん:1909―1993個人)という役者がいました。子供の頃TVで観たことがある程度でしたが、今思えば、彼も笑った顔を見たことがありません。きっとバスター・キートンのパフォーマンスに心酔して芸名や芸風で、そのオマージュ(賛辞)を体現したかった人だったのでしょう・・か?・・ちなみに、キートンは、決して笑わない喜劇役者として、そのアイデンティティを一生貫いた希有(けう)な役者です・・遅ればせながら、念のため追記。

【どうでもいいあとがき】あ”〜っ、最近「ミニ解説」がどんどん長くなって、くどくなって・・・これじゃ「ロング解析」じゃん(じゃん?←横浜の方言)。次回からは、もっと手ヌキを・・、もといっ!もっと簡潔に解説しなきゃ・・。と思う今日この頃のオーナー高橋ですた。

次回は【傑作洋画篇その38】 9/20(土)頃にロードショー。乞うご期待!

2008.9.6 byオーナー高橋
2008年08月30日 14時33分
8/30(土) 趣味のコンパス更新しました。(名作映画ミニ解説付き)
趣味のロードショー:ミニ解説 by オーナー高橋

【傑作洋画篇その36】 - ギャングたちの愛と黄昏

★ =オーナー独善的おススめ度(5つ星が最高)

■ゴッドファーザー(’72:米) 監督:フランシス・フォード・コッポラ
おススめ度:★★★★★

※ 愛と絆そして宿命
名実ともにこのジャンルの頂点に位置する傑作!マーロン・ブランドの渋い演技、ギャング映画らしからぬ哀愁溢れる甘い調べ(ゴッドファーザー愛のテーマbyニノ・ロータ)。時にたおやかに優しく、時に小気味よく残酷に・・静と動を計算し尽くした、コッポラ監督の重厚かつ骨太な演出もさることながら、この作品のテーマが家族(一家?)の愛と絆、そして確執という普遍的かつ永遠のテーマを、マフィアという特殊環境の中で鮮やかに描き切っているところが名作として語り継がれている所以・・でしょ。全3部作で、総収録時間は9時間弱(ううっ!)・・1日がかりを覚悟の上一気に観ることをおすすめ。文句なく星5っつ!(ただし、1作目のみの評価)

【はみ出し情報】 「ゴッドファーザー」とは、カトリック用語で「名付け親」の意味。マフィアのボスへの敬称に使われている。

■ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(’84:米) 監督:セルジオ・レオーネ
おススめ度:★★★★☆

※昔々・友情があった
「ゴッドファーザー」は、シシリー出身のイタリア系マフィア(本家)だが、こちらは、ユダヤ系ギャング。彼らの少年期から半世紀に至る友情と裏切りと寛容を描いた大作。なんと言っても、物語りの発端となる彼らの少年時代の友情やエピソードが活写されているところが、この作品にコクと厚みを与えていますね。音楽(エンニオ・モリコーネ)も出色。作品のもつノスタルジックな雰囲気をぐ〜んと盛り上げくれてます。3つの時間軸が交錯して謎が紐解かれていくという、ちょっと複雑なところもあるので、気を抜くと途中で?となる危険性大。寝不足のときに見るのは止めましょう。・・4時間弱の長尺ですし・・。やっぱりちょと長過ぎ、で、星4つ。

【はみ出し情報】 長過ぎと言えば、この映画・・監督が構想から苦節10年かけて作り上げたというエピソードもあります。これも・・ちょと長い?。

■グッドフェローズ(’90:米) 監督:マーチン・スコセッシ
おススめ度:★★★★☆

※「良き仲間たち」の末路
「グッドフェローズ」・・マフィアが使うギャング仲間の総称・・の生き様を描く、実話に基づいた物語。しっかし、この映画、全体のデキは決して悪くないけど、どうも記憶に残らない。ここであらすじのサワリを書こうとしても(2回も観たのに)思い出せないんですよね。でも、そんな中での最大の見どころは、ジョー・ペシ(あの「ホームローン」の泥棒の片割れ・・金歯の方)の切れ方と死に方(笑)。それだけは、忘れようにも忘れられず、で、思わず甘めの星4つ。

■ロード・トゥ・パーディション(’02:米) 監督:サム・メンデス
おススめ度:★★★★★

※血で守る父と子の絆
今回取り上げた4作品の中で、ケレンミがなく、娯楽作品として面白いといえば、この作品が筆頭(唯一2時間内に収まってるしね)。話もシンプルかつスピーディ。主演のトム・ハンクスの、父親としての威厳を保ちながら、我が子への愛を包み込むような眼差しで見守る演技がとてもGood!ポールニューマンの老域に達した渋い演技、ジュード・ロウの不気味な殺し屋ぶりも最高(拍手もの!)。決して権威ある評論家の方々が最高点を付ける映画ではないかもしれないけど、小生的には迷わず星5っつ!

【はみ出し情報】 サム・メンデス監督・・日本ではあまりメジャーな監督ではないかも、でも「アメリカン・ビューティー(’99)」で,は、72回アカデミー賞(作品賞、監督賞はじめ、主要5部門を受賞している有望な監督なのですね。これからどんな映画で楽しませてくれるか・・期待しましょ。

次回は【傑作洋画篇その37】 9/6(土)にロードショー。乞うご期待!

2008.8.30 byオーナー高橋
2008年08月24日 23時00分
8/24(日) 趣味のコンパス一部更新しました。(名作映画ミニ解説付き)
趣味の名画座[特別企画] ミニ解説 by オーナー高橋

私たちにたくさんの感動を与えてくれた北京オリンピックが、本日閉幕しました。今回は、そのオリンピックの余韻を冷まさないように前回に続く特別企画をそのまま継続・・オリンピックを見るのに忙しく、映画評を書く暇がなかった・・というのが本音(笑)。

さて、「北京オリンピック開会式/閉会式総監督:チャン・イーモウ」。あのイベントの美しさ、荘厳に感動し、この監督の作品からその原点を見つけたいと思っているアカデミックな人は、今回紹介している「HERO」と「LOVERS」は必見。このイベントの原点を見つけられますよ。

チャン・イーモウ監督特集2
【素朴の美と様式美と】

★ =オーナー独善的おススめ度(5つ星が最高)

■あの子を探して(’99:中)
おススめ度:★★★★☆

※街が教えてくれるもの
中国の辺鄙な村で、小学校クラスの代用教員を任された14歳の女の子が、行方不明になったわんぱく坊主を探しに街へ出て、人の暖かみや思いやることの大切さを自ら体で学んで行く・・という素朴な心暖まるソボクな話。・・大方の日本人は国民性や環境の大きな違いから感情を移入できない点がどうしても出てきて・・この辺りがこの作品の評価を左右するポイントになるかもしれませんね。小生的には、不思議に心に残る印象深い作品・・だったので、星4つ献上。

【はみ出し情報】 ヴェネチア映画祭金獅子賞(グランプリ)受賞。(前回ご紹介した「秋菊の物語」に次ぐ2度目の受賞。)

■HERO(’02:中)
おススめ度:★★★★☆

※壮大華麗な歴史絵巻
この「HERO」と、後述の「LOVERS」は、「紅いコーリャン」(デビュー作)から続く・・歴史や運命に翻弄されながらも、大地に足をつけ力強く生き抜く市井の民を描く・・という同監督の一連の作品とはかなり趣を異にし、新たな境地を切り開いた記念すべき作品。壮大かつ華麗な歴史絵巻・・そう、あの北京オリンピックの絵巻に繋がっているのです。監督の類いまれな美意識の下、とにかく色彩感覚や華麗さスケールの大きさは「スゴい」の一言。小生的には、敬愛する黒澤明監督の、「蜘蛛の巣城(’57)」「影武者(‘80)」や「乱(‘85)」をどうしても思い起こしてしまうのですが、この監督もきっとファンなのでは・・という気がします(この辺りは情報不足で確信もてず)・・星4つ(芸術的な評価なら断然星5つ!)

■至福のとき(’02:中)
おススめ度:★★★★☆

※小さな幸せと旅立ち
失業中の中年男がお見合いの相手に実業家と見せるためにマッサージ店を偽装し、継母にいじめられていた盲目の少女を従業員として働かせる・・冷静に考えれば、日本ではあり得ないヘンな話なので(笑)、感情移入ができない場合はあまり評価されない作品かも。しかし、中年男のもつぎこちない父性愛が、少女の心に灯す初めての幸福感。そして「家族」としての生活・・心がほっこり温かくなる・・これは佳作ですね、小生的には。・・でも、ラストはちょっといただけない。このいたいけな少女に、最後にまた試練を与える必然性は?・・で、星4つ。

■LOVERS(’04:中・香港)
おススめ度:★★★☆☆

※北京へ繋がる様式美
戦いの場は、一面に舞い乱れる紅葉から一転、画面を真っ白に覆い尽くす吹雪に・・。美しさに酔いしれ、打ちのめされる・・そんな表現がピッタリくる、これはもう映像美の極地ですね。ただし、ストーリーは(特に後半)ちょっともの足りず、加えて「ワイヤーアクション」が多過ぎ。この作品に写実性や現実的なありようを求めることは見当違いだが、それでもこのワイヤー・・の多さと、その多いことからくるもどかしさ(ワイヤー・・が始まるとなかなか決着がつかないんですよね〜これがまた・・)とが、この作品の呼吸を崩し「もったいない」と感じるのは小生だけ?しっかし、とにもかくにも、この作品やのCG、ワイヤーテクニック、そして美意識が北京オリンピックの、あの荘厳かつ華麗な大イベントに繋がったのは確か。作品自体はちょっと辛めの星3つなれど、オリンピック開幕イベントは星5っつ!ただし、花火のCGや、口パク騒動は評価外(笑)。

次回は【傑作洋画篇その36】 8/30(土)にロードショー。乞うご期待!

2008.8.24 byオーナー高橋
2008年08月09日 16時36分
8/9(土) 趣味のコンパス更新しました。(名作映画ミニ解説付き)
趣味の名画座[特別企画] ミニ解説 by オーナー高橋

08年08月08日、いよいよ北京オリンピック開幕!開会式イベントの総監督は、なんと小生が敬愛してやまない、あのチャン・イーモウ(張芸謀)監督!壮大かつ絢爛豪華。アナログとデジタルを巧みに使い分け、彼らしい色彩感覚と空間の使い方も巧みで、とても素晴らしい演出でしたね(快哉!大拍手!)。

・・ということで、今回と次回は「北京オリンピック開幕記念・チャン・イーモウ監督特集」に急きょ決定(^^;

チャン・イーモウ監督特集(1)
【大地と共に活きる】

★ =オーナー独善的おススめ度(5つ星が最高)

■紅いコーリャン(’87:中)
おススめ度:★★★★☆

※ 記念すべきデビュー作
チャン・イーモウ監督の記念すべきデビュー作。鮮やかな色彩感覚(コーリャン畑の「紅」が特に印象的)が素晴らしく、この監督の非凡の才を感じさせるに十分な一作。コーリャン酒に小便を入れ「名酒」にしたり、日本軍を一方的に残虐な悪役に描いたりと、話の内容は少々極端で、ちょっと引きぎみになるシーンはあるも、逆境にめげず逞しく生きる市井の人々(主人公は女性が多い)をストレートに描く、という、以降の作品に共通する原点が垣間見れ、この監督を知る上では必見の作品・・でしょ。でも小便入りのお酒は・・いくらなんでも・・ちょっとご勘弁、で、星4つ。

【はみ出し情報】 今や中国を代表する女優の一人、コン・リーのデビュー作でもある。この監督、人間の生(と性)のナマの姿をトコトン追求する姿勢は「今村昌平監督」、色彩感覚は「黒澤明監督」に共通するところを感じるのは・・小生だけ?ベルリン映画祭金熊賞受賞作。


■秋菊の物語(’92:中)
おススめ度:★★★★☆

※意地も戦いも生きる糧
素朴でおおらか。ユーモアもたっぷりで、ほっこり暖かさが残る不思議な作品。原題は「秋菊打官司」。・・些細なことで夫の股間を蹴った(笑)村長に一言詫びを入れさせるべく、遂には裁判まで起こしてしまう、やたら元気印の妻・・。我々日本人にしてみれば、こんな些細な出来事が映画のテーマとして成り立つの?と思われるも、彼の地では官僚の権力は絶対。正しいことも簡単には通らないというお国柄の下で、恐れるもののないフツーの貧しい村民が信念と頑固さで、権力に食い下がる姿を肩肘張らずに「快哉」してみたかった?そんな気がします。この映画・・小生結構好きですよ。星4つ。

■活きる(’94:中)
おススめ度:★★★★☆

※家族があればこそ逞しく
文化大革命(’60後半〜70年代)が全土を揺るがす激動の中国。時代と運命に翻弄されながらも互いに支え合い、明るさを失うことなく力逞しく生き抜く一家族の姿を描き、秀作の誉れ高い作品。現代の日本では失われつつある家族の絆、そして愛。古き良き時代の物語りと片付けずに、時にはこういう作品で、我々が生きて行く上での原点であり、出発点でもある「家族」について振り返り、その素晴らしさと大切さを再認識することも必要なんじゃないでしょうか?・・とシリアスなまとめ方をしてしまいましたが、そんなに深刻にならずとも、とても明るくテンポもよく、活き活きとしたお勧め作ですよ。星4.4・・四捨五入で4つ。

■初恋のきた道(‘00:中)
おススめ度:★★★★★

※愛すべき珠玉の名作
心が洗われ、癒されます・・小生が心より愛してやまない作品。中国映画を一気に見始めたのは、この作品に巡り会ったことがきっかけ。「我的父親母親」という原題が示すように、長男が母から聞いた父の初恋を軸に物語りが回想されていく。瑞々しい映像を背景に、初恋の経緯がたどたどしく、いじらしく、優しさをもって静かに深く胸にしみ込んでくる。派手さや複雑な話の展開は皆無なので、その類いの映画が好きな人、また「純情」とか「一途に人を愛すること」・・このあたりの言葉にてらいを感じる「残念な人」には・・あまりピンとこないかもしれませんね。しかし、心より人を愛したことがある人、本当の初恋を経験した人にとって、この作品は、必ず忘れ得ぬ珠玉の1本となるはず(きっぱり)。星6っつ・・は無いので、やむなく星5っつ!

【はみ出し情報】 いまや、中国女優陣の第一人者、チャン・ツィイーのこれがデビュー作かつ出世作!この純情さ一途さ・・渋谷ギャルよ、見習うべし!!ベルリン映画祭銀熊賞を受賞。

次回は【チャン・イーモウ監督特集(2)】 8/16(土)にロードショー。乞うご期待!

2008.8.9 byオーナー高橋
2008年08月02日 16時09分
8/2(土) 趣味のコンパス更新しました。(名作映画ミニ解説付き)
趣味のロードショー:ミニ解説 by オーナー高橋

【傑作洋画篇その35】 - 差別&偏見VS勇気&戦い

★ =オーナー独善的おススめ度(5つ星が最高)

■アラバマ物語(‘62:米) 監督:ロバート・マリガン
おススめ度:★★★★★

※大人の愚・子供の智
大人になった女の子の思い出(回想)による物語りが展開。この手法、視点を素朴で好奇心旺盛な子供におくことで、大人の世界の醜さや不条理が浮き彫りになり、この作品のテーマを際立たせる重要なポイントに・・。しっかりとしたテーマ性とメッセージ力に加え、活き活きとした映画本来の楽しさをも併せもつ、決して観てソンのない(というか、観なきゃソン)傑作!しっかし、こんな親父の背中を見て育った子供はグレないでしょうね・・決して。巷で増殖中のモンスターペアレントは必見!?・・満点の星5っつ!

【はみ出し情報】 今は大人になった子供が、当時の主人公(マイ・ヒーロー)を回想するという手法で思い浮かぶ作品は、なぜか「マッドマックス2(’81)」と「たそがれ清兵衛(’02)」・・でも、こちらも名作ですよね。

■招かれざる客(‘67:米) 監督:スタンリー・クレイマー
おススめ度:★★★★☆

※理想と現実の狭間で
娘がつれてきたフィアンセは黒人の彼氏・・目の前にした娘の父親の、その信念のゆらぎが、理想と現実の落としどころに今でも悩み続ける、病んだアメリカの深層心理を浮き彫りにする。まだまだ人種差別が露骨だった(はずの)この時代に、この作品が作られた意義は非常に大きい・・かと。ただし、テーマやメッセージがクッキリし過ぎていることで、少々暑苦しく、時に息苦しい感が残ってしまう・・のは、小生だけ?・・。メッセージ力に敬意を表し、頑張って星4つ。

■夜の大捜査線(‘67:米) 監督:ノーマン・ジュイソン
おススめ度:★★★★☆

※夜の闇と光の葛藤
犯罪サスペンスものだが、派手なアクションシーンや、あっと驚く強烈なメッセージ力があるわけでも・・だけどなぜか記憶に残る。数十年経っても懐かしく思い出す。・・いわゆる「佳作」と言われる映画にはそのような作品が多いですよね・・コレもそういう類いの1本。主人公の黒人敏腕刑事を演じるシドニー・ポワチエもさることながら、ロッドスタイガーが好演。頑固で偏屈だけど、心根はまともな田舎の保安官という役所を、憎らしいくらいイイ雰囲気で演じてます。ラスト、二人のはにかんだ笑顔(ギクシャクした互いのわだかまりが一気に氷解するワンカット)がとてもグ〜。このシーンあればこそ「佳作」としての今日がある作品・・かな。で、星4つ。

■クラッシュ(‘05:米) 監督:ポール・ハギス
おススめ度:★★★★★

※すべてはクラッシュから
散発する事故や事件が、同じテーマを共有し、最後に一つの物語りへと繋がっていく・・。冒頭から人種偏見に基づくエピソードが凄まじく展開。・・しかし、目を背けちゃいけません。この作品のテーマは「人間は、クラッシュ=触れ合う、ぶつかり合うことでお互いを理解し、その距離を縮めて行くもの」という前向きなもの。このテーマ性がしっかりと軸にあるので、一見、殺伐とした、目を背けたくなるようなエピソードでも、「希望」のかけらが必ず残っているのですよ。この辺りがグ〜。決して押し付けることなく、静かに、巧みに理念と映像を紡いで行く・・この監督はエラい!今後の作品の期待も含め、星5っつ進呈!

次回は【傑作洋画篇36】 8/9(土)にロードショー。乞うご期待!

2008.8.2 byオーナー高橋

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